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葬儀の流れ・日程とは?葬式全体の手順・所要時間を解説

葬祭

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人生は長いですが、葬儀を執り行う機会はそれほど多くないでしょう。そのため、葬儀の流れ・手順に詳しい人は少ないのではないでしょうか。

しかし、あらかじめ葬儀の流れを把握しておくことで、実際に葬儀に関わる機会が訪れた際に手続きを進めやすいでしょう。

葬儀の流れは宗派やスタイルによっても変わるので本記事では一般的な葬儀の流れ・目安の日程、所要時間について解説します。

一般的な葬儀の流れ・日程

火葬の場合、葬儀までの日数は宗教宗派や家族の都合、斎場・火葬場の予約状況、病院の方針によっても異なりますが、4〜6日程度です。ただし、あくまでも目安で前後する可能性があることは頭においておきましょう。

入院などで臨終が近いことが事前に予測できる場合は、早めに準備を進めるのもひとつの方法です。例えば、余命宣告されたタイミングで葬儀社を探すなど、状況にあわせて準備を開始するといいでしょう

なお、一般的な葬儀の流れは以下のとおりです。

  1. 危篤
  2. 臨終(逝去)
  3. 葬儀社の手配
  4. 遺体搬送・安置
  5. 葬儀の打ち合わせ
  6. 遺族で葬儀の準備
  7. 納棺
  8. 通夜
  9. 葬儀・告別式
  10. 火葬
  11. 換骨法要・初七日法要
  12. 精進落とし
  13. 散会・帰宅

 

本記事では、上記の流れに沿って解説していきます。

葬儀の流れ1:危篤~臨終(逝去)

まずは、危篤〜臨終(逝去)までの流れについて説明します。

①危篤

医師から危篤の連絡を受けた場合は、焦らずに危篤者の身近な人や職場に連絡しましょう最後の顔合わせになる可能性があるので、「誰に連絡を入れたほうがよいのか」を慎重に考える必要があります。

そうはいっても、危篤の知らせを受けた直後は気が動転しますので、事前に連絡リストを作成しておくと安心です。

②臨終(逝去)

臨終(逝去)後は末期の水を取り、エンゼルケア(死化粧)を受け、死亡診断書・死亡届を受け取りますが亡くなった状況によっても対応は異なります。ここでは、病院で亡くなった場合、在宅療養を受けていた場合、事故死・突然死・自死などの場合の3つに分けて、臨終(逝去)の流れを解説します。

【病院で亡くなった場合】

病気などで入院中に逝去すると、医師による死亡診断書が発行されます。その後は遺体の安置場所への搬送手続きが必要です。事前に葬儀社が決まっていれば手配してもらえるでしょう。病院への支払い対応も忘れずに行ってください。

【在宅療養の場合】

かかりつけの病院に連絡を入れましょう。入居施設がないクリニックなどは、時間帯によっては連絡が取れない可能性がありますその場合は直接医師や看護師に連絡を入れるのが一般的です。その後、自宅を訪れた医師が死亡を確認し、死亡診断書が発行されます。かかりつけ医がいない場合は119番にコールして判断を仰ぎ、医師による死亡確認を待ちましょう

【事故死、突然死、自死などの場合】

医師によって死因の特定ができない場合は警察への連絡が必要です。検死官や監察医によって死因が特定された後、死体検案書を受け取ります。

葬儀の流れ2:葬儀社の手配~納棺

次に、葬儀社の手配〜納棺までの流れを説明します。

③葬儀社の手配

病院で亡くなった場合、遺体は病院内の霊安室に移されます。しかし霊安室は一時的な滞在場所なので、一般的に2〜3時間ほどしか滞在できません葬儀社を手配して遺体の搬送先を相談しましょう在宅療養など病院以外で亡くなった場合も葬儀社の手配が必要です

④遺体搬送・安置

病院で亡くなった場合、一般的に手配した葬儀社が自宅や葬儀会館などへ遺体を搬送して安置します。安置期間は通常2〜3日間です。法律により亡くなってから最低24時間は安置しなければなりません

在宅療養など病院以外で亡くなった場合は、葬儀までそのまま自宅に安置するか、もしくは葬儀会館などへ搬送します。

⑤葬儀の打ち合わせ

喪主を決めたうえで、葬儀社と葬儀形態、日程、場所、参列者数、全体予算などの打ち合わせを実施します。通常、打ち合わせには1〜2時間程度かかるでしょう。

⑥遺族で葬儀の準備

葬儀までの期間に遺族で準備を行います。火葬には死亡届の作成と提出が必要なので優先的に準備しましょう。病院や在宅で亡くなった場合は医師から死亡診断書、事件などで亡くなった場合は警察から死体検案書を渡されるので、用紙の左半分に必要項目を記載し、故人の死亡地などの役所に提出します。

他にも遺影写真の準備、家紋の確認(返礼品の挨拶状に載せる場合)、弔辞の依頼などの準備を行いましょう。各所要時間の目安は次のとおりです。

  • 死亡届の作成:1時間ほど
  • 遺影写真の準備:最短数時間
  • 家紋の確認:親戚に確認が取れ次第(数時間~数日)
  • 弔辞の依頼:3人程度に頼むので30分~1時間ほど

 

喪主・親族間で作業を並行して進めることで、最短1〜2時間程度で準備できるでしょう。

⑦納棺

故人の身体を清拭し、エンゼルケア(死化粧)を施し、死装束を着せて納棺しますその際は副葬品(故人が生前に使っていた品など)と一緒に棺へ納めることになるでしょう。通常は納棺師が行いますが、納棺師がいない場合は遺族が行います。

納棺にかかる時間は30分〜1時間程度です。ゆっくり時間をかけて行う場合でも、2時間ほどで収まるでしょう。

葬儀の流れ3:通夜・葬儀・告別式~火葬

通夜・葬儀・告別式〜火葬の流れについて説明します。

⑧通夜

葬儀・告別式の前日に行われる儀式が通夜です。家族・親族以外にも、故人が生前親しかった友人や仕事関係者が参列するケースが増えています。

通夜の流れとしては、参列者の受付、開式(読経・焼香・法話など)、喪主の挨拶、読経・焼香、閉式、通夜振る舞いと進むのが一般的ですが、宗教宗派によっても異なります。所要時間は1時間〜1時間半程度です。

⑨葬儀・告別式

通夜の翌日に行われる儀式が葬儀・告別式です。もともとは葬儀と告別式に分かれていましたが、現在は「葬儀ならびに告別式」という形式が一般化しています。故人との最後のお別れの儀です。

葬儀・告別式の流れは、基本的に通夜と変わりません(通夜振る舞いはなし)。葬儀・告別式にかかる時間は30〜1時間程度です。

⑩火葬

火葬とは故人の遺体を焼却する儀式です。葬儀・告別式後に火葬場へ移動して火葬許可証を受付に提出し、納めの式・火葬、収骨へと進みます。火葬許可証は事前に葬儀社に預けておくと安心できるでしょう。火葬にかかる時間は1〜2時間程度です。

葬儀の流れ4:火葬後の流れ

最後に火葬後の流れについて解説します。

⑪換骨法要・初七日法要

換骨法要は火葬場から戻った参列者に対して、お清め、読経、焼香を行います。初七日法要は本来、故人の逝去から七日目に行う法要ですが、近年は遠方からの参列者を考慮し、葬儀・告別式と同日に行うケースが増えています

換骨法要・初七日法要の所要時間は30分〜1時間程度です。

⑫精進落とし

換骨法要・初七日法要後に精進落としを行います。近年は火葬後に宗教者や参列者へのおもてなしという意味合いが強いでしょう。

精進落としの基本的な流れは、喪主の挨拶、献杯、会食、締めの挨拶です。宗教者が参加できない場合は、お布施を用意するのが一般的です。

所要時間は1〜2時間程度です。

⑬散会・帰宅

精進落としの終了後、喪主が参列者や宗教者に挨拶を行って散会します。その後、葬儀会社の担当者と最終的な費用の確認、支払い方法、支払い時期について打ち合わせを行うこともあるでしょう。

まとめ 葬儀~葬儀後の手続きをまるごと任せられるサービスとは

葬儀の流れを大きく分けると、危篤〜臨終(逝去)、葬儀社の手配〜納棺、通夜・葬儀・告別式〜火葬、火葬後となります。

本記事で解説したように、葬儀に伴う準備は労力が必要ですし、慣れていないとスムーズに進めるのは難しいでしょう。

全国シルバーライフ保証協会では入居・入院の際の身元保証や、財産管理・任意後見のサポートなど、総合的に高齢者生活の支援を提供しています。

身寄りのない方でご自身のご葬儀について不安な方は、お葬式の喪主代行プランなどもありますので、シルバーライフ保証協会にご相談ください。

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この記事の担当者

大倉 弘行シルバーライフカウンセラー│東京シルバーライフ協会代表理事│BF・H株式会社常務取締役

大倉 弘行シルバーライフカウンセラー│東京シルバーライフ協会代表理事│BF・H株式会社常務取締役

2009年ベストファームグループ入社。2013年から高齢者の身元保証、任意後見、死後事務委任等のサービス「オーカスタイル」の立ち上げに従事。2019年 東京シルバーライフ協会代表理事として、同グループの高齢者支援事業の責任者を務める。

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