ご相談者さまプロフィール
- 家屋
- 宅地
- 田畑
ベストファーム司法書士法人が運営する"相続登記"専門サイト|司法書士が相続登記の関係法令や手続き方法をわかりやすく解説します
相続登記で当事務所にご相談いただいた方の実際にあった事例をご紹介します。今回は、相続税の納税のために、相続登記を速やかに行い不動産売却につなげた事例です。
亡くなったZさまのお父さまは農家で、相続財産の中心は不動産です。相続財産の調査をおこなうと700万円程度の相続税が発生することが発覚しました。相続する財産では納税資金が不足するため、不動産の一部を売却して納税資金分を捻出することになりました。しかし、不動産や預貯金を含めた相続財産すべてについて分割協議をまとめるには時間がかかりそうで、税金納付が間に合わないかもしれません。よい方法がないか相談に来られました。
Zさまを含めた相続人の皆様は納税資金が不足しているという点で一致がしていたので、売却予定の不動産のみについて遺産分割協議を行うことにしました。その結果、Zさまが代表して売却予定不動産を相続し、早期に不動産の売却を完了することができました。その他の相続財産については、その後じっくり話し合いを行い、皆が納得する形で遺産分割協議も完了し、相続税の納付も滞りなく完了することができました。
一部の財産を対象として遺産分割協議を行うことができます。今回のように、早期に売却したい場合には、相続登記をしてからでないと売却ができないため、注意が必要です。なお、最終的に全ての相続財産について遺産分割協議ができないと大変ですので、一部の財産を遺産分割する際には、今後揉めることがないように十分注意する必要もあります。