シニアライフを充実させる終活メディア

一般社団法人
全国シルバーライフ保証協会

シニアライフを充実させる終活メディア

【終活やることリスト】終活でやるべきこと8項目に絞って解説!

終活

更新日

公開日

多様性が認められ、本人の意思が尊重されるようになり、さまざまな場面で選択肢が広がっています。その反面、本人の意思が分からず家族が悩むケースも見られるのが実情です。そこで、自分の人生が終わる前に、残される家族や親族のことを考えて終活を進める人が増えています。

しかし、終活は行うべきことが本当にたくさんありますきっと多くの方が、まず何から始めたらいいのか、迷ってしまうと思います。本記事ではそのような方のために、終活のやることリストを紹介します。終活にぜひ役立ててください。

そもそも終活とは

終活とは、自分の人生の終わりに向けて行う活動を指します。人生の終わりについて考えることは、決して後ろ向きではありません。余生をよりよく生きていくために必要な準備であり、家族や周囲にとっても大切なことです。

終活を有効に進めていけば、自分の死後に家族や親族が相続などの手続きにかける手間が少なくなりやすいというメリットがあります。生前介護が必要になったときなどに希望を伝えておけば、いざというときに自分の望むケアを受けやすくなるのもポイントです。

終活は、定年退職などをきっかけにして始める人が多くいます。このような転機を迎えた段階で始められればモチベーションも上がりやすくなるのでしょう。きっかけは何でも、思いついたタイミングで少しでも早く始めることが大切です。

実際に、40代や50代で終活を始める人もいるのです。終活は早い段階で進める方が良いとされています。早く始めれば、気力や体力が充実しており、手間がかかる作業もしっかり向き合えます。

財産処分などの生前整理は計画的に行わなければなりませんが、早く終活を始めるとプランを長期的に立てられます。そのため、実現に向けてより計画的に、余裕を持って進められるでしょう。

「終活」については、こちらの記事も御覧ください。

終活とは?何を準備すればいい?終活でやること

 

終活やることリスト8項目!

まずは、終活でやることをリストにしてみましょう。やるべきことを明確にし、ひとつずつ進めていけば、終活は難しくありません。以下に終活でやるべきことと、行動の概要の例をリストにしたので、やることリスト作成の際の参考にしてください。

終活でやるべきこと 具体的な行動
エンディングノートを作る ・エンディングノートを購入する

・エンディングノートを書く(氏名や生年月日・遺言書の有無や資産内容、老後や死後の希望など)

・保管場所を信頼する人に知らせておく

生前整理を行う ・不要なものは早いうちに整理しておく

・大切なものは場所を決めて保管する

・1年間使用しなかったものを整理する

・スマートフォンやパソコンに入っている情報や登録などを整理する

・不要品は売却・譲渡・処分を考える

口座・クレジットカードなどの資産を整理する ・口座を複数持っているのであれば、不要なものは解約してまとめる

・残した口座は家族に知らせておく

・不要なクレジットカードは解約する

・保険などの契約を見直す

・証券・不動産も不要なものは整理を考える

入院・手術や介護の希望を明確にする ・救急処置や延命治療について、希望を伝えておく

・受けたい介護や入所したい老人ホームなどがあれば伝える

葬式の生前準備を進める ・葬儀に呼びたい人、呼びたくない人を知らせ、呼びたい人の連絡先を伝えておく

・葬儀の形式の希望を伝える

・葬儀の費用や使用して欲しい写真なども伝える

・葬儀の生前予約を検討する

・供養の方法について希望を伝えておく

相続の準備(遺言書の作成)をする 法的効力を求めるのであれば、遺言書の作成を検討する
生きがいを持つ ・好きなことを書き上げて生きがいを見つける

・やりたいことの実現に向けて何をすべきか考える

老後の生活について考える ・老後の生活をシミュレーションする

・リバースモーゲージの活用や所有する不動産の売却などを検討する

・老後の生活に合わせてリフォームや住み替えなどを行う

終活やることリスト1:エンディングノートを作る

エンディングノートとは、氏名や住所、所有する財産や医療・介護の希望、亡くなった際の葬儀の希望などの情報を1冊にまとめて記しておくノートです。ネットショップや書店で多くのタイプのエンディングノートが市販されているので、自分に合ったものを選んで使用しましょう。もちろん、大学ノートなどを代用しても構いません。

エンディングノートに記す事柄は多いため、少しずつ書きやすい項目から書いていく方法がおすすめです。

また、エンディングノートには大切な情報が記されますが、存在に気付いてもらわなければ記した意味がなくなってしまいます。そこで、普段は人目のつかない場所に保管し、信頼できる人にだけ存在とありかを教えておきましょう。

エンディングノートに記入する内容

エンディングノートには、次のような内容を記入しておきましょう。

  • 氏名や生年月日
  • 遺言書の有無などの基本情報
  • 資産(銀行および口座番号、有価証券や不動産その他の資産、債権・債務など)
  • 加入している年金や保険の情報(受取人や連絡先)
  • 医療や介護について(主治医、延命治療についての希望や介護を受ける際の希望)
  • 葬儀や埋葬の方法
  • 家族や友人など、いざというときに連絡したい人の連絡先
  • 各種契約の内容(公共料金や新聞など)

 

終活やることリスト2:生前整理を行う

終活で大切なことのひとつに、生前整理があります。不用品は早い段階で処分しておくよう心がけましょう

しかし、いざとなると不用品かどうか判断がつかず、なかなか捨てられないケースもあります。そこで、絶対に残しておきたいものを先に決めたり、直近1年間を振り返って使用しなかったものを捨てたりする方法が有効です。

また、必要なものを間違って捨ててしまわないよう、残しておきたい大切なものは、専用の置き場を考えておくと安心できます。生前に見られたくないものであれば、鍵付きのボックスや金庫に保管するなど、保管方法にも気を遣っておくといいでしょう。

このほか、使用しているスマートフォンやパソコンなどもチェックしておく必要があります。もう使用しないデータや見られたくないデータなどは整理し、早めに処分しておくと安心です。

不要品を処理する方法

不要品を処理する方法は主に3つあります。まずは売る方法です。リサイクルショップやユースショップのほか、フリマサイトやアプリを利用するといいでしょう。需要がありそうなものは、売って金銭に変えられる点が魅力です。

次に、友人などに譲る方法があります。愛着ある財産も、使用してもらえるのであれば手放しやすいでしょう。

最後は、回収業者に処分を依頼する方法です。自治体に相談すれば、業者を紹介してくれる場合もあります。

終活やることリスト3:口座・クレジットカードなどの資産を整理する

口座を複数持っていると、相続の際に解約や名義変更の手続きが一層大変になります。残された家族に負担をかけないためにも、不要な口座は解約して、必要最低限の数にしておきましょう。残した口座の存在は、家族や親族に知らせておくことが大切です。

相続の際、口座の存在が後から発覚すると二度手間になったり、手続きがさらに煩雑になったりするリスクが生じるため注意しましょう。

同様に、不要なクレジットカードも、解約しておくと相続の際に家族の負担を減らせます。そのほか、保険や証券、不動産も1件ごとに手続きが必要なものが多いです。複数持っていると相続の際に手間がかかりがちです。自分の老後のためにも、不要なものがないか見直して整理を行いましょう。

終活やることリスト4:入院・手術や介護の希望を明確にする

将来は何が起きるのかは、不透明なものです。そのため、大きな怪我や病気・認知症などで自分の意志がその場で伝えられないケースも想定しておくことが大切です。

救急処置や延命治療はどうして欲しいか、介護状態になったときに誰にサポートしてもらいたいか、なるべく自宅で過ごしたいのか、入所したい介護施設があるのか、どのような介護サービスを受けたいかなど、自分で自分のことを判断できるうちに希望をまとめておきましょう。

しかし、「元気なうちはなかなか具体的に考えられない」という人もめずらしくありません。この場合は将来どういうケースが考えられるか、どのような治療方法や介護が受けられるかなど、主治医に相談したりインターネットで検索したりして情報収集しておきましょう。

終活やることリスト5:葬式の生前準備を進める

葬儀も生前から準備をしておけば、自分の希望通りに進められるメリットがあります。葬儀に呼びたい人は、連絡先を家族に知らせておくといいでしょう。逆に、呼びたくない人がいれば、伝えておくと配慮してもらえます。家族葬や一般葬など、葬儀の形式も多くの選択肢があるため、家族に希望を伝えておきましょう。

また、葬儀の際に遺影として使って欲しい写真や、葬儀の予算などの希望を伝えておくのも有効です。葬儀会社を決めているのであれば、生前予約しておくと担当者に直接希望を伝えられます。

このほか、どのお墓に入るのかなど、供養の方法も考えておきましょう。希望する理由もあわせて書いておくと、家族に納得してもらいやすくなります。

終活やることリスト6:相続の準備(遺言書の作成)をする

終活の際に記すエンディングノートは、法的効力がありません。そのため、エンディングノートに何が記載されていたとしても、必ず本人の希望通りになるわけではない点に注意が必要です。亡くなった後の要望をエンディングノートに記しても、それはあくまで要望でしかないのです。

もし遺産分割の方法など、要望通りにして欲しいのであれば遺言書の作成をおすすめします。正しく作成された遺言書であれば、ある程度は自分の希望を叶えることができるでしょう。

終活やることリスト7:生きがいを持つ

終活の最大の目標は、生きがいを持って老後を送ることです。前向きに終活を進めるために、好きなことを書き上げて生きがいを見いだしましょう。趣味や家族との時間、地域でのボランティアや交流など、好きなことを書き上げていくうちに、具体的にこれからやりたいものが見えてきます。

その結果、やりたいことを実現するために何をすべきかが明らかになり、行動に移しやすくなるでしょう。生きがいを持つと、終活もまた前向きに進められます。

終活やることリスト8:老後の生活について考える

平均寿命が延び、高齢化社会が進んでいるなかで、老後の資金は年金収入だけでは心許ない状態になっています。そのため、年齢を重ねてからではなく、元気なうちからシミュレーションしていくことが大切です。もしも老後の資金が不足する場合には、リバースモーゲージの活用や所有する不動産の売却などを行って対処しましょう。

また、住まいについてもパートナーに先立たれた場合などを想定しておく必要があります。想定した状況のなかでも自分が最期まで安全に暮らしていけるのか考えていかなければなりません。そこで必要に応じ、老後の生活を安心して送ることができるようリフォームや住み替えなどを行っていけば、老後の生活は充実したものにできるでしょう。

まとめ 終活のやることリストを作成してみよう

終活を進めていくために、やることリストを作っておくことは有効です。何から始めたら分からない状態からでも、やることリストを作成していくうちに具体化でき、理想的な終活を進めやすくなるでしょう。

一般社団法人全国シルバーライフ保証協会は司法書士や行政書士等の士業法人で構成されるベストファームグループの一員です。高齢者施設入居時の身元保証の他、エンディング時の財産管理、各種事務手続き、葬儀などの複合的な問題(死後事務)をワンストップでサービス提供する、終活のパートナーです。

まずはお気軽にご相談ください。

 

この記事のキーワード

この記事の担当者

大倉 弘行シルバーライフカウンセラー│東京シルバーライフ協会代表理事│BF・H株式会社常務取締役

大倉 弘行シルバーライフカウンセラー│東京シルバーライフ協会代表理事│BF・H株式会社常務取締役

2009年ベストファームグループ入社。2013年から高齢者の身元保証、任意後見、死後事務委任等のサービス「オーカスタイル」の立ち上げに従事。2019年 東京シルバーライフ協会代表理事として、同グループの高齢者支援事業の責任者を務める。

大倉 弘行が担当した記事を読む

資料請求
相談を申込む