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終活とは?何を準備すればいい?終活の始め方

終活/葬儀
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「人生100年時代」といわれるほど、長生きする人が増えてきています。せっかく長く生きるのであれば、健康で充実した人生を送りたいものです。そこで、残りの人生を自分らしく過ごす方法のひとつとして、終活が注目されています

とんちで有名な一休さん(一休宗純)は、室町時代のお坊さんですが、竹竿に本物の髑髏(どくろ:人間の頭蓋骨)を掛け、正月の京都の町の家々を「ご用心ご用心」と言いながら回ったそうです。

もちろん、嫌がらせが目的ではありません。「人はいつ死ぬかわからない、正月だからと浮かれていてはいけない」というのです※。

一休さんの時代には「終活」という言葉はありませんが、この振る舞いこそ「終活」の原点となる考え方ではないでしょうか。

とはいえ、終活が具体的に何をすべきものなのか知らない人も多いと思うので、この記事では、終活の基本的な内容や始めを解説していきます。やることリストやエンディングノートの書き方も紹介するので、役立ててください。

※『一休咄』巻ノ二より。なお、『一休咄』は江戸時代に刊行されたもので、史実かどうかはわかりません。

終活とは

終活とは、自分の人生を整理して、人生の終わりに向けた準備や活動を指す言葉です。死後の準備という後ろ向きの言葉ではなく、残った人生をより前向きに・自分らしく過ごすための活動と捉えられています。もちろん、人によって終活の捉え方は異なりますが、ポジティブな身辺整理を行えば、これから先をよりよく生きるための準備が可能です。

例えば、老後に必要な財産を適切に管理・整理をしたり、医療や介護について希望を伝えたりしておけば、老後を安心して過ごせます。また、相続で家族がトラブルにならないよう対策を立てたり、葬儀やお墓の希望を伝えたりしておけば、死後に誰かに迷惑をかけてしまうかもしれないという不安も解消できるでしょう。

終活を開始するタイミング

終活を開始するのは65歳頃からが多いですが、それ以前に始めても早すぎることはありません。65歳頃になると心や身体に変化が現れ、不安になる人が多くなることが理由のひとつとして考えられます。

それ以外にも、65歳頃になると生活状況の変化が見られます。定年を迎えて退職するタイミングや、子どもが独立したタイミングのほか、自身や家族が体調を崩したり、家族や友人が亡くなったりしたタイミングで終活を始める人も多いでしょう。

終活を始めるタイミングについてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。

終活はいつから始める?準備や手順をまとめて解説

「断捨離」との違い

断捨離は、断行・捨行・離行を指し、日常生活で不要なものを思い切って捨てたり手放したりすることをいいます。

終活は人生の終わりに向けて準備をし、自分の死に向き合うことを指すので根本的に違います。終活では、断捨離よりも多くの物事について考え、老後の時間をより良く過ごすために整理していかなければなりません。

参考:終活が注目されている背景とは

生き方の多様性が認められ、核家族が一般的になっています。単身の世帯も増え、親戚や近隣の住民とも付き合いが希薄になっている中で、「死」は家や地域のものから個人のものへと移り変わっています。そのため、周囲に迷惑をかけない「死」への考え方が注目されている状況です。

また、平均寿命が延び、人生の中で老後の占める割合が大きくなっている点も背景にあります。老後の生活に対する不安解消のためにも、終活は役立ちます。

早めに終活を始めるメリットとは

終活はできるだけ早く始めることが大切です。ここから、早めに終活を始める主なメリットを紹介していきます。

メリット1:気力・体力がある

あたり前ですが、若いほど気力や体力があります。終活を進めていくうえでは、財産分与を定めるなど、手間がかかる手続きも避けて通れません。年齢を重ねてから手続きを行うと気力や体力が維持できず、手間のかかる手続きなどを思うように進められないリスクがあります。

自分自身が思うような終活の手続きを進めていくためには、若くて気力や体力があるうちから始めることが大切です。

メリット2:余裕のあるセカンドライフを送りやすい

早くから終活を行うと、将来の生活を前もって準備でき、余裕を持ってセカンドライフを迎えられるというメリットがあります。

入居したい老人ホームを早い段階で探しておけば、家族にも希望を伝えられて安心できるでしょう。入居するタイミングについても計画しておくと、それまでやそれからの人生設計も立てやすくなります。早めの終活によって人生設計を立てておけば、セカンドライフの新たな目標や生きがいが見つかるケースもあるでしょう。

メリット3:親の終活をサポートしながら、自分の終活を考えられる

親が健在なうちから自分の終活を考えると、自分が希望する介護や看取りについてよりリアルに考えられます。実際に親の終活や介護・看取りなどを経験していく中で、自分自身の将来に置き換えやすいでしょう

その段階では自分自身の終活をまだ具体的に進めないとしても、自分ならどうしてもらいたいかなどを考えながら親と付き合っていくと、親をしっかりサポートできるとともに、家族とのつながりが強くなるケースもあります。

終活しない場合のデメリット

急な病気や認知症などで意思表示ができなくなると、介護の方針や延命治療などの希望が家族や周囲に伝えられず、本人のために周囲はどうすべきか判断に困るケースが出てきます

また、生前に遺産内容や財産分与の方法を明らかにしておかないと、相続の際にトラブルが発生しやすくなる点もデメリットです。遺産内容が把握できない状態では遺産分割が進められず、仮にトラブルにならない場合でも、相続人は財産の調査から始める必要があるので、負担は大きくなる傾向があります。

このほか、亡くなると葬儀やお墓などの手配も必要になります。葬儀の形式や寺院の選定、訃報を知らせたい人の選定など、もし具体的な希望があるのであれば、あらかじめ家族にしっかりと伝えておきましょう。本人の希望が伝わっていれば、家族にとっても負担の軽減につながり安心もできます。

終活は何をする?やることリストを紹介

終活を具体的に進めるには、何からスタートすればいいのでしょうか。ここでは、終活のやることリストを紹介します。

エンディングノートを作成する

まずはエンディングノートの作成から始めます。エンディングノートとは、自分自身の希望する人生の終わり方について記入したノートです。エンディングノートは書店やネットショップで市販されています。

ただし、遺言とは異なり、ノートに書かれた内容に法的効力はありません。家族や友人に参考にしてもらうものと捉えるといいでしょう。

作成するメリット

エンディングノートを作成すると、死後には伝えられない自分の意志を家族などに託せます。故人の希望通りに手続きを進めたい場合、家族などが判断に迷う必要がなくなり、相続手続きも希望通りに進めやすくなります。

記入する内容・記載例

まず、本籍地や生年月日のほか、健康保険証やパスポートなど重要書類の保管場所を記載しておきましょう。そして、病気になったり亡くなったりしたときに、それぞれ知らせて欲しい人の名前や連絡先も記載しておきます。

次に、希望する葬儀形式や埋葬方法に加え、預金通帳や口座番号・株式や不動産情報、債務・債権や相手などを記入して資産の内容を記します。相続時に分かりやすいよう、資産の分割方法なども記入しておくと安心です。

このほか、尊厳死や終末期の治療に関する意思など、生前の希望も記載しておくといいでしょう。これらの情報は、表などにまとめておくと分かりやすくなります。

自分の情報

氏名 〇〇 〇〇
生年月日 1955年〇月〇日
本籍 〇〇県△△市〇〇一丁目1番地1
住所 □□県〇〇市〇〇町△△111番地

△△マンション111号室

血液型 A型
趣味など 映画鑑賞、家庭菜園

家族や友人

氏名 関係 住所 連絡先 入院等 死亡時
〇〇 〇〇 本人と同居 090-0000-0000 知らせる 知らせる
〇〇 △△ 〇〇市〇〇1-1-1 080-0000-0000 知らせない 知らせる
△△ □□ ××町〇〇123 090-1234-5678 知らせない 知らせない
×× ×× 友人 〇〇市〇〇区〇〇32 090-9012-3456 知らせる 知らせる

医療・介護

持病 高血圧・心臓病
かかりつけ医 〇〇内科(△△先生)
延命治療 望まない
介護の希望等 老人ホーム「〇〇」への入所を希望
その他 常備薬:〇〇、アレルギー:そば

終活ノート(エンディングノート)の書き方について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

終活ノートのメリットとは|作り方やおすすめの項目を紹介

身辺整理をする

身辺整理とは、いわゆる生前整理のことをいいます。身の回りを整理しておけば安心して老後の生活を過ごせるほか、亡くなった際に遺された家族が管理しやすくなります。財産を集約して、財産目録を作成するなどで必要に応じて種類分けを行いましょう。持ち物を整理して持ち物を減らしておくと、亡くなったあとの管理が楽になります。

また、クレジットカードの解約手続きも、相続手続きの際に相続人の負担になります。このため最低限必要なカード1~2枚以外は解約しておくと、相続人の負担が軽減されるのでおすすめです。

このほか株式や有価証券もまた、解約や名義変更の手間がかかります。保有しているものを整理しておくだけで、死後の手続きがスムーズに進められるでしょう。

インターネット上の契約など各種契約は表面に出てこないものも多く、見落とされがちです。ほかの各種契約と合わせてリスト化しておくと分かりやすくなるでしょう。作成するリストには、債務などマイナスの財産もしっかり書いておく必要があります。

特に、保証人になっている場合は死後に財産調査をしても表面に現れません。相続人が困らないよう、隠さず記載しておきましょう。

不動産の整理も忘れずに行っておくことをおすすめします。

身辺整理(生前整理)についてさらに知りたい方はこちらの記事もお読みください。

生前整理とは?実施するメリット・やり方を紹介

参考:家族が望む親の終活とは

終活に興味があるのは当事者だけではありません。子もまた親の終活を気にかけています。NTTファイナンスが2021年12月に行った調査では、35歳から59歳までの世代で7割を超える人が親の終活に興味を持っていることがわかりました。

その一方で、家族で終活の話題が出てくる家庭は少なく、親の終活状況を知っている人の割合は4人に1人です。家族が望む終活の主な例としては、金融資産の管理や相続税対策、介護の希望や関係者のリストの整理などがあります。

終活のやることリストはこちらの記事でさらに深掘りしています。

【終活のやることリスト】自分の人生が終わる前にやるべきこととは

終活カード

終活カードとは、なかなか切り出せない終活の話題を、ゲームを通じて話せるように考えられたカードゲームです。終活カードを利用すれば、家族で人生の終わりに対する希望などを話し合うことができます。

「もしバナゲーム」や「Happy Endingカード」「ロス供養カードぴりか」など、さまざまな終活カードが販売されています。終活カードによってゲームの人数やルールが異なるため、自分の家族構成に合わせて購入してゲームを楽しむのもいいでしょう。ゲームを通じてお互いの気持ちを知ることで、いざというときに本人の意向に沿った対応を行うことが可能になります。

カードゲーム以外にも、止まったマス目の内容を話し合う「終活すごろく」などの商品も販売されているので、「気軽に終活を始めたい」と考えている場合は利用を検討してみてください。

まとめ 終活はセカンドライフを豊かにする!自分が入りたい老人ホームなどを探しておこう

終活は決してマイナス思考のものではなく、残りの人生と死後の希望を明確にする前向きなものです。

一般社団法人全国シルバーライフ保証協会は司法書士や行政書士等の士業法人で構成されるベストファームグループの一員です。高齢者施設入居時の身元保証の他、エンディング時の財産管理、各種事務手続き、葬儀などの複合的な問題(死後事務)をワンストップでサービス提供する、終活のパートナーです。

まずはお気軽にご相談ください。

 

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この記事の担当者

大倉 弘行シルバーライフカウンセラー│東京シルバーライフ協会代表理事│BF・H株式会社常務取締役

大倉 弘行シルバーライフカウンセラー│東京シルバーライフ協会代表理事│BF・H株式会社常務取締役

2009年ベストファームグループ入社。2013年から高齢者の身元保証、任意後見、死後事務委任等のサービス「オーカスタイル」の立ち上げに従事。2019年 東京シルバーライフ協会代表理事として、同グループの高齢者支援事業の責任者を務める。

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